出張修理の前に

  1. 手軽で便利な乗り物である自転車。小さな故障ならば自分で修理できるものも多いのです。修理依頼をする前に、ちょっと確認してみましょう。また、パンク修理で多いのは「実はパンクでは無かった」ということです。簡単に確認できるので、修理を頼む前にチェックしてみて下さい。

本当にパンクしているのか?

 日本で最も普及している一般的な自転車(ママチャリタイプ)のバルブ(空気を入れる部分)には虫ゴムと呼ばれるゴム弁が使われています。

 虫ゴムの劣化に伴い、空気を入れたところから少しずつ空気が漏れるので、「少しずつ空気が抜ける・・・」とパンクとよく勘違いしてしまします。この場合、コップなどに水をはり、バルブ部分のキャップを外して浸してみましょう。

 バルブから泡が出てくれば、虫ゴムの劣化と判定できます。しかし、泡が出なければパンクと考えた方が良いでしょう。

 虫ゴムは、一般的に1年半~2年で劣化するのでいわゆる『消耗品』の部類となり、定期的な交換が必要となります。

 上記は一見難しそうに感じますが、実際にやってみるとそんなに時間がかかる事でもなく、誰にでもチェックできます。
 部品数も少ないので、虫ゴムは誰にでも簡単に交換することができます。
また、虫ゴムはDIYショップなどへ行けば安く手軽に購入することができますよ。

虫ゴム劣化確認手順

(1)バルブをはずす。
クチナット(バルブの押さえネジ)をはずし、バルブ本体をタイヤ(チューブ)から引き抜く。
(2)虫ゴムを交換する。
新しい虫ゴムを古い虫ゴムと同じ長さにカットし、バルブ本体の虫ゴムを交換する。
(3)バルブを戻して空気を入れる。
虫ゴムを交換したバルブをバルブ口に取り付け、クチナットをしっかりとしめる。タイヤに空気を入れる。
これで作業は終了です。バルブのキャップを戻すのも忘れずに。

※バルブのキャップはバルブから細かなゴミがチューブに入るのを防ぎます。